名古屋市での保育園入園が想像以上にハードルが高かった話

名古屋市での保育園入園が想像以上にハードルが高かった話

保育園

つい最近、前々から考えていた社会復帰を具体的に行動に移すべく、重い腰を上げて情報収集をはじめました。

現在の私の就業状況はというと、専業主婦です。

前職は、産後子育てをしながら働けるような労働環境ではないと感じたので、妊娠にともない退職の道を選びました。

それを後悔しているわけではないのですが、保活について調べると…新しく職を探す者にとってはかなり厳しい状況です。

正直、女性の社会進出なんて世間では言われていますが、全然進出できないじゃん!といった感想です。

当初は、保育園申し込みのタイミングすら知らなかった私が、イチから調べてわかったことをここにまとめます。

かなり初心者向けに内容になっておりますが、少しでも名古屋市で社会復帰を考えているママさんの助けになれば幸いです。

 

幼稚園でパート?それとも保育園?

まず、悩んだのはここから。

来年の春から年少の歳になる長男。

そろそろ幼稚園を、と検討し始めたところ、想像以上に出費があることがわかりました。

入園費に始まり、毎月の教育費、教材費、給食代にバス代など…。

今の支出にこれも加わるのは、正直我が家の家計には重たいな、という感想でした。

 

幼稚園に行かせながらパートに出る、という選択肢もありますね。

しかし我が家は下の子がいるので、その子の入園のタイミングを待つと、働き始めるのが2年先になります。

加えて幼稚園の終わる時間は2時ぐらい。

週に一回はお昼までという園も多いです。

延長預かりのサービスを行っている幼稚園も有りますが、1日500円等、別途料金が必要です。

さして高額なわけではないですが、毎日発生するとなると大きな出費になりますよね。

数時間のパート代で二年働いてない遅れを取り返すのも大変です。

 

そこで思いついたのが保育園。

保育園に支払う保育料は名古屋市の定める基準があり、収入に応じた額なので、我が家ならさほど高額になりません。

(参照:名古屋市:利用負担額)

http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/8-14-4-1-2-0-0-0-0-0.html

下の子の保育園入園は早まってしまいますが、2人目の子供の保育料は半額になるので、二人合わせても、一人幼稚園に通わせるのとそう大きく変わらない額。

いつか社会復帰をしたい、と考えていた私にとって、今がいいタイミングなのかな、とも思い、保育園入園のための情報を集めようと決心しました。

 

区役所に行くも保育園入所は想像以上にハードルが高かった!

私の役所には、子育て専門の窓口があり、そこで保育園入所に関する情報をもらうことができます。

早速、子供の年齢、現在就職していないが、新しく職を見つけて一番入りやすいと言われる4月入園を考えていることを伝えると、開口一番に「ああ、厳しいですね。」と言われてしまいました。

「えっ、そんなに早く言う?」と不服なのを言葉に出さず、話を聞く私。

まず頭に入れたいのは保育園入所には名古屋市が定めた「利用調整基準表」という基準があり、ランクと加点によって優先順位が事細かく決められているということ。

このランクが高い人順に保育園入所を決めることができます。

(PDF:利用調整基準表)

http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/cmsfiles/contents/0000098/98137/30riyouchouseikijyunn.pdf

働く時間数がランクとなり、細かな家庭の状況が加点となって現れる仕組み。

最高ランクであるA(週40時間以上の就業)であれば入れそうに感じますが、私の区ではこのAランクが一番多いとのこと。

これには驚きました。

一日8時間のフルタイムが一番多いんですね。

正直、少し長い時間のパートぐらいでも入れるんじゃないかと甘く見ていました。

私の家から一番近い保育園の昨年度3歳児クラスに入れた人の最低ランクを聞くと、A+3。

これはフルタイムの産休復帰と同じランクなのです。

つまり、今から職を探すなら、フルタイム働かなければ自分の希望する園には入れないかもしれないのです。

(もちろん、ランクは年によっても大きく変わるので、この時間数働けば入れると確約できるものではないし、人気の園とそうでない園で差があるので、一概には言えないことも説明されました。)

 

では、私の場合はどうか。

まず、第一に職が決まっておらず就職活動中というのは名古屋市が定める状況で言えば最低ランクのHであり、まず保育園には入れないとのこと。

そして、4月入園で保育園の申込みをするには12月のタイミングの就業状況で申請しなければならないとのこと。(会社に発行してもらう就業証明書が必要)

この2点を踏まえると、12月の段階で、どこそこに就職する予定であるということを示さなくてはならないことになります。

果たして3ヶ月も先の採用を勝ち取ることが可能なのでしょうか。

普通であれば、今すぐに働いてほしい、と言うかたちで採用活動する企業がほとんどのはず。

4月採用の求人もなくはないとのことだが、かなり数は少ないだろうし、仮に就職できたとしても、就業予定となるとランクは一つ下がってしまいます。

 

普通に考えたら、保育園に入れるという安心材料を持って就職活動に望みたいところなのだが、そうはできないのが現実なのです。

保育園に入れるという確約はないのに就職先を探す、という順番で進めるのが普通のことなんですね。

 

高額でも認可外保育園に預けて実績を作る

そこで考えられる手は、12月の申込みに間に合うように早々に働き始めて、4月までの間は認可外保育園に預けるという手。

ここまで保育園と呼んでいたのは、いわゆる名古屋市が定める「認可保育園」のことです。

区役所を通して入園を調整されている施設は全て認可保育園にあたります。

市からの助成を受けていない認可外保育園であれば、4月入園のタイミング以外でも入れる可能性があります。

また、一時預かりを行っている施設を探し、勤務する度に預けるというのも一つの手。

 

しかし考えたいのは、その費用。

これらの施設は区役所が関与していないので、保育料は一律ではありません。

よって、料金を知るには一つ一つの園に問い合わせる必要があります。

一時預かりという時間で算出する預け方だとかなり高額になるでしょう。

この時は金額がイメージできなかったので、窓口で聞いたところ、「一人4万と言ったところですかね。」という回答。

4万って…二人預けたら8万(2人目半額はあくまで認可保育園利用での話)、せっかく収入を得てもかなりの額が保育料に消えてしまうじゃないか、とうなだれました。

しかし、このように早めに働き始め、割高でも認可外施設に預けている実績を作ってから、申し込みを行うというのが、保育園に確実に入るための定石、と言った風に教えられました。

働いた分のお金があまり手元に残らなくても、先々の働く環境を整えるための必要投資と思え、ということなのでしょうか。

子供を預けて働くということがこんなにも難しいことだなんて…!

 

この状況は住んでいる地域によってもかなり差があるかもしれませんが、名古屋市はどこも厳しい状況のようです。

しかも、とりわけ私の住む地域は激戦区であるとのことでした。

前年度、希望する園に入れず通園を諦めた人の数は100人程度、名古屋市で一番多かったということも教えてもらいました。

まさか私の住んでいる区の状況が実質の待機児童ワースト1だったとは…。

ちなみに表面上公表している待機児童数は0人。

しかし、これにはカラクリがあるのです。

希望する園に入所できなかったときは、区役所から「こちらの園はどうですか?」と提案をされるのですが、とりあえず入園させずに産休を伸ばす、などのケースでは、それは待機児童の数に含まれないというのです。(あくまで区役所は空いている園を勧めているため)

あまりに自宅から離れているなど実際に通わせることが難しい場合は、みんな断るのではないでしょうか。

そうして、実際には保育園に入りたいけど入れなかった人が100人。

就職活動中、というランクでは入園できないのにも納得ですよね。

 

フルタイムでないと保育園には通えないのか

正直この話を聞いて、保育園にいれよう~と軽く考えていた私は、そこまでしていれる必要があるのか、と迷い出しました。

理想を言えば、一日パートで5~6時間程度働いて、子育てにも余裕を持ちつつ、保育園を利用するのが希望でした。

(申込み自体は月64時間働いていればできるので、極端な話、保育園が必要なだけ足りていれば、一日3~4時間の労働でも通園できる)

それは私の住む地域ではまず無理といったところでしょう。

 

フルタイムで働けばいいじゃん!と思うかもしれませんが、新しい職場で慣れない仕事を突然フルタイムでこなし、家事と2人の子供の世話も…となると、非常に不安です。

2人の子供も同じ保育園に入れないかもしれないので、2つの園をはしごして送り迎えをする必要があるかもしれません。

私の聞いた話で、双子なのに別々の園になってしまったという方もいました。

 

家計は苦しいけど、専業主婦のままゆとりを持って子育てするか、保育園に入れるためにカツカツで働きながら、得た収入で家事をアウトソーシングするのか。

極端な2択を迫られています。

子供を一番に優先したい、と思ったので、残業が多く労働時間の長い前職を退職した私でしたが、結局のところ、パートぐらいの時間では入園できないのが現実でした。

働くために保育園に入れたいのに、保育園に確実に入れるための働き先を探す…という順番が逆なのではないかなぁ、と悩む日々です。

 

私の住む街は想像以上に保育園が足りていなかった

もちろん私よりも長時間働く人が先に入園すべきであることは明白なので、理にかなった基準であると思うのですが…単純に保育園が足りないということですよね。

しかし、むやみやたらに保育園を増やして質が担保できない、となっても困ります。

昨今、保育園での子供の死亡事故などのニュースを見ると、どうにかして防げなかったのだろうか…と考えさせられます。

保育士資格なしでも保育できるようにする、という動きもあると聞いたことがありますが、親が安心して預けられる施設でなければ、働くことを諦める人もでるでしょう。

保育士の賃金の低さ、業務の多さなども改善していくべき問題だと思います。

保育士になりたいという人が増えない限り、保育園は増やしようがないのだから。

 

保活の第一歩は情報収集から。まずは区役所に行こう

誰もが安心して、働ける社会を実現するには多くのことを解決しなくてはならないことがよくわかりました。

最初は軽く考えていた私でしたが、子育てをしながら働くには相当の決断が必要なようですね。

保活は住む地域によって状況が大きく異なると思うので、まずは窓口に行って相談すること。

インターネットでは得られない情報が多くあると思うので、まずはわからないこと全て聞きに行くことが第一歩かと思います。

 

子供のために貯金をたくわえたい、という気持ちと、子供と長い時間ともにしたい、という気持ちのジレンマで、難しい選択を迫られています。

どの道を選ぶにしろ、出来る限り正確な情報を集め、納得のいくまで迷ってみたいと思います。

 

 

プロフィール

子育てママ
子育てママ
2歳の息子と0歳の娘を育てる子育てママです。

ネット、雑誌、書籍などで、子育ての情報収集するのが、いつのまにか日課に。

とはいっても、基本はマイペース。モットーは「おおらかな子育て」です!



最近の関心事は節約!

子どもと日々の暮らしを楽しみつつも、いかに家計を無駄なくコンパクトにできるかを研究中♪

“名古屋市での保育園入園が想像以上にハードルが高かった話” への5件のフィードバック

  1. はじめまして。突然ですみません。
    田中と申します。

    名古屋市の保育園ブログ読みました。私も転勤で名古屋市に来年から移住予定です。差し支えなければ、激戦区と書かれている区を教えてもらえないでしょうか?来年2才の子供なので、保育園に預けれるか不安です。。

    名古屋市千種区か緑区か中区への引越しを考えております。

    是非ご返信お待ちしております。

    よろしくお願いします!

    • 田中様、はじめまして!
      ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
      私は現在天白区に住んでおり、相談をした区役所というのも天白区役所です。

      しかしながら、この記事を投稿したのが去年の冬、
      そして激戦区ワースト1となったのは
      その前年となりますので2017年の情報です。最新の情報でなく申し訳ございません。

      引越し先での保育園入園、不安になられるのも無理ないと思います。
      一度、区役所の窓口に問い合わせてみてはいかがでしょうか。、
      電話での問い合わせでも、参考までに前年度の入園できたランクのボーダーラインなどを
      聞くことが出来るかと思います。

      こちらに名古屋市の窓口である区役所民生子ども課の連絡先のリンクを貼っておきますね。
      http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/page/0000094907.html

      納得の行く保育園に入園できることを祈っております!

  2. 子育てママさま~っ!

    私も、天白区在住で8か月の娘がいます!

    そして・・子育てママさまの心の葛藤!すごく理解できます!!!!!

    来週あたりに、天白区役所に相談しに行こうかと思っていたところ、こちらの「コソダッテ」にいきあたりました!

    極論の2つの選択を迫られる現状・・!

    私は、結婚後名古屋にやってきまして、8年近くたつのですが、面接でも挨拶かわりに出身地を聞かれ、名古屋近郊でないと険しい顔をされる・・出身地差別でも苦しんでいます・・!

    若い方からではなくて、残念ながら年配の方からそういう対応をされることが多いです(涙)。

    出身地・・名古屋ではやはり重要なのでしょうか・・?私が関東にいたときは、相手の出身地あまり気にしたことがありませんでした。

    話が横にそれてすみません(笑)。

    ワークライフバランスを実現しやすい世の中になるといいですよね・・・!!!

    • 天白区ママ様、記事を読んで頂き、更にはコメントまでくださり、ありがとうございます!!返信が遅くなり申し訳ございません。 

      同じ天白区なのですね♪名古屋からさほど遠くなく、かつ広い公園など近くに多いので、割と住みやすい地域なんじゃないかなと思って生活してます😄

      そうなんですよ、極端な二択にどうしてもなってしまう現状が…なかなか難しいですよね。待機児童問題は、育休を伸ばしたいがために、あえて落ちるように申請を出す、といった方も多く聞き、そのような行為がまた保活を複雑にするなぁ、と実感しております。  

      出身地差別…!よく「名古屋の人は名古屋からでない」なんて言葉を聞きますが、仮にそういった傾向があったとしても、生まれ育った地域で怪訝な顔をするのはおかしな話ですよね!!既に8年もこちらに住んでいらっしゃいますし、それを弱点に思う必要は微塵もないかと思います!! 

      出身地で差別するような採用とは縁がなかったと切り捨ててもいいと思います❤私は名古屋の隣にある、田舎の市出身なものですから、関東に住んでいらっしゃった天白区ママさんの方が、よっぽどかっこいいと感じてしまいます(笑)

      多様な働き方が実現できる世の中にするのは何が必要なのか、自分なりに考え続けたいですね。天白区ママ様の納得の行くような働き方が見つかりますように!

  3. はじめまして、たまちゃんと申します。
    2019年度の名古屋市と天白・緑区の保育所等の状況について(長文ですが)情報提供いたします。
    ※SNSで拡散していただければ、保活中の方やこれから保活する方に参考となるかなと思います。

    【現状と課題】
    保活中の方はもちろん産休・育休中の方、職場復帰される方、子育て中の方でパートや就活を検討中の方には保育園や幼稚園の利用は大きな選択肢といえます。現在もそうですが、2019年10月からの消費税導入による幼児教育無償化(3歳以上、0~2歳住民税非課税世帯)により、今後ますますその需要は高まる事が想定されています。特に1歳児、3歳児は認可保育所の入所はハードルもさらに高くなり入園するにも困難な状況がつづくと想定されています。名古屋市でも認可保育所や認可小規模保育事業所(0歳~2歳児)の新設を計画的に進めていますが、区によって、さらに区内でも地域によって需要と供給のバランスが不均衡で激戦区と呼ばれるところもまだまだ多い状況です。名古屋市は待機児童は無しと公表されれていますが、実質の待機児童にあたる保留児童(希望の保育所等に入れなかった児童で隠れ待機児童と呼ばれる)は2018.10月では2,111人(対前年比271人増加)もいました。2019年現時点でも1500名以上は保留児童がいると想定されます。年度末には2000人以上になると考えられます。保育所への入所を希望する方でポイントA+の方でも悲観的な数字ですが、現実に地域によって激戦となる事は、このような数字からも見て取れます。

    保育所の新設についても保育士確保の問題等で実際の設置ペースも鈍化してきています。保育士の処遇改善がなかなか進まない事や命を預かり守り育てる仕事としては、職員の給与面や労働環境の改善が思うように進んでいない為です。一般職業の平均より10万円低い賃金と業務負担の多さやサービス残業やお持帰り仕事など一人一人の職員の負担が大きいこ事が大きな要因です。保育所は幼児教育と養育を担っています。業務も多彩で多忙です。国は保育士の児童数あたりの配置基準を戦後の基準のまま見直しをしていません。それどころか規制緩和を推進して多くの児童を入所できる様に進めています。このことが保育の質を悪化させているのではないかと問題となっています。このようにいろいろな背景から待機児童問題は現在も進行形のままです。

    さて、ここからは認可保育所・認可小規模保育事業所に入園できない事への対策と入園に向けての1つの選択肢としての情報提供です。

    子育てママさんが書いてあったとおり入所選考はポイント制となっています。いかにポイントを多く獲得するかがポイントになります。認可外保育施設をりようするのもポイントを増やす方法ですが、認可保育所より割高な保育料がネックになる事は子育てママさんの言うとおり懸念材料です。せっかく働いても働いた分が保育料にきえれば家計への収入増にはつながらず意味が無い事になります。
    そこで、同じ認可外保育施設でも内閣府所管の「企業主導型保育事業」の保育園の従業員枠や地域枠を利用するメリットについてお話します。(名古屋市の場合はポイントは+3加点されます。)

    企業主導型保育事業って何?という方もまだまだ多いと思います。これは子ども子育て支援の一環として平成28年度に内閣府が開始した企業(法人)向けの助成制度を使った新たな保育事業です。
    https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/ryouritsu/tachiage/1_01.html
    名古屋市には2019.1月時点で42事業所が助成決定されています。天白区には4園、緑区には8園あります。
    ※【届出対象】認可外保育施設(企業主導型保育事業所)一覧は下記のURLより
    http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/cmsfiles/contents/0000096/96102/kigyou.pdf

    そのほとんどが、認可保育所と同等(一部はそれ以上の人員配置と質)設備や人員体制、保育の質を確保して運営しています。実は保育士の人員配置については保育士比率100%から規制緩和により75%、50%の3つに区分されていてこれにより企業(法人)が保育園を設置できるように政府が推進しているのです。
    しかし、この規制緩和が一部の保育園で保育の質を低下させているという問題や企業側の保育運営方法等に問題があり保育士の一斉退職など最近ニュース等大きく取り上げられており、イメージ低下に陥っている現状があります。しかし、このような施設の多くは保育事業の経験のない企業や法人において起こっていて、実際に認可保育所と同等の設備や保育士等の人員体制、保育の質で運営している保育園も多くあります。中には認可保育所を運営していて企業主導型保育も開園している法人(企業や社会福祉法人等)もあるのです、そのようなところは当然に認可保育所と同等の基準で運営されています。

    ココで、企業主導型保育を利用するメリットについて、
    ①なんと言ってもまだまだ認知度が低い分、定員に空きがある園も多くあります!
    認可保育所の募集が自治体が窓口に対して企業主導型保育は直接契約なので、役所に行っても空き状況を教えてくれないからです。正確には内閣府の管轄なので、自治体(名古屋市)は入園等にはあまり関与しません。

    ②保育料が認可並みの価格帯で基準の月額利用負担額が設定されている点です。
    たとえば2018年度は0歳児:37,100円、1歳児・2歳児:37,000円、3歳児:31,100円、4歳児以上:27,600円と基準額が設定されています。おおむねこの基準額の前後で料金が設定されれています。通常の認可外保育とくらべても低い価格になっています。
    実は、さらに月額利用負担額より減免してもらえる園もあるのです。認可保育園と同額にしてもらえたり、一人親世帯や経済的な理由で保育料を減額してもらえるなど園児だけでなく利用者への手厚い配慮が園もあるのです。

    ③開所時間も認可と同じ11時間以上開所、13時間以上開所、延長保育もあります。
    各園により開所時間帯に多少の差はありますが、認可保育所と同じ時間の開所です。延長保育もあります。

    ④病児保育も併設している園も多い!
    病児保育でも病児対応型、病後児対応型、体調不良児対応型の3種類があり特に体調不良児対応型は名古屋市の認可保育所には存在しません。
    体調不良児対応型とは在園児が利用中に体調不良となった時に常駐の看護師が対応し手くれるもので、保護者が通常の退社時間に終わって迎えにくるまでみてくれたりして、お仕事を途中早退しなくても良いという便利なものです。なんと費用が無料の園もあります。早退は仕事の効率を低下させる事もありますし、何より早退する事自体もちょっと申し訳ない気持ちになりますが、看護師という専門職が仕事終わるまで看てくれるのは安心ですよね。

    ⑤従業員枠と地域枠のいづれかを利用する。
    企業主導型保育には2つの利用枠があります。従業員枠と地域枠です。
    ●「従業員枠」は自社または共同利用契約を締結した法人の従業員が利用できる枠です。利用には園と利用したい法人との間で共同利用契約を締結が必要です。
    ●「地域枠」は一般の通園可能な地域の方が利用できる枠です。直接園との利用契約のみで利用ができます。但し、利用には保護者(父親・母親または一人親)の就労証明か役所での保育の必要性に認定(保育認定)が必要です。最大で定員の50%まで地域枠として利用ができます。
    実は、さらに認可保育園を申し込んでるけど入れない方や希望の認可保育園に入れない方などは役所で保留通知または保留証明書をもらうと定員の50%を超えて利用ができるのです!これはあまり知られていないのです!
    もしも入園を希望する企業主導型保育園へ問い合わせした時に「地域枠の定員がいっぱいで入れません」と言われた場合には保留通知あるのですが、50%を超えて利用できますよね?入れませんか?と一言尋ねてみてはいかがでしょうか?もしかすると入れる可能性があります。

    ⑥企業主導型保育も2019年10月からの幼児教育無償化の対象です。
    認可保育所だけでなく企業主導型保育も対象となります。これで、3歳児以上の方と0歳~2歳の住民税非課税世帯は月額の保育料の月額利用負担額が無料となります。これは本当に助かりますよね!

    ⑦認可外保育であっても内閣府所管なので内閣府より委託された管理事業者:財団法人児童育成協会より年1回の実地監査指導と別日に抜き打ちの午睡時の立入検査およびさらに名古屋市の立入実地監査指導の3回の実地監査指導等によって健全な保育運営(運営・保育の質・安全等)がなされているか確認されます。内閣府より委託された管理事業者:財団法人児童育成協会より年1回の実地監査指導と別日に抜き打ちの午睡時の立入検査の内容や項目さらに結果までが管理事業者:財団法人児童育成協会HPにて公表されます。

    このようにメリットが多いのに認知度が低いのでまだまだ知られていない企業主導型の保育園が多いのです。
    認可保育園に入園するための代替利用やポイント加算の為の利用も良いかと思いますが、子どもが元気に通園できる保育園であれば卒園まで利用するという選択肢もあると思います。なにより保育内容や幼児教育が充実している園も多いからです。
    とはいえ利用を検討する場合には、認可保育園も企業主導型保育も必ず自分の目で見学して担当者より説明を聞き質問や疑問をしっかりおこないましょう!保育の質についても実際に見学に行くことで園児の様子や保育士の接し方、園の特徴や取り組みなどを見聞きすることで確認できることも多いと思います。

    長々と書きましたが読むのも大変だったと思いますが、内容はいかがでしたか?ワークライフバランスなど、何かしらお役に立てればと思います。一人でも多くの子どもたちが希望する園に入園できることを願っています。

    ※文中に誤字脱字等あった場合はご了承ください。

    名古屋市の【届出対象】認可外保育施設(企業主導型保育事業所)一覧 は下記のURLにて確認ください。
    http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/cmsfiles/contents/0000096/96102/kigyou.pdf

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